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『慶余年2(けいよねん2/続編)』の27・28話:ネタバレ・あらすじ

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『慶余年2(2季/続編)』の27話・28話のネタバレ・あらすじを書いています。

「慶余堂」という母・葉軽眉が遺した組織があることを知った范閑。

内庫の赤字を埋める秘策を提案されるも、正々堂々と内庫を継ぎたい范閑は、大番頭の提案を断ります。

范閑は、どのように内庫の赤字を解消していくのでしょうか?

『慶余年2(2季/続編)』の27話・28話のネタバレ・あらすじです。

『慶余年2(2季/続編)』の27話:ネタバレ・あらすじ

二皇子は長公主・李雲睿のもとを訪れ、范閑に対抗する策を練った。

李雲睿は、二皇子が林婉児の婚礼で林珙殺害の件を口にしなかったことに感謝した。

二皇子は慶帝が范閑を非常に重んじていると見抜き、もし自分が林婉児と范閑の婚姻を壊したとしても、范閑がなお内庫の財権を掌握できることを理解していた。

そこで二皇子は、林珙殺害の件を生死を分ける局面で切り札に使おうと考えていた。

二皇子は李雲睿が意図的に帳簿を改ざんし、内庫に二千万両以上の赤字を作ったことを察した。

彼は范閑がこの厄介事を引き受けないのではと懸念する。

李雲睿はしばらく信陽には戻らないと決め、もし范閑が後退するようなら、背後から彼を押し出すつもりであった。

范閑が范府に戻るとすぐ、葉大番頭が京都の大商人の東家の名簿を届けさせた。

陳院長も范閑を待っており、王啓年に范閑の出生の秘密を隠すよう念を押した。

王啓年は「自分の目と耳は不自由だ」と言い訳し、「何も聞いていないし見てもいない」とごまかして逃げ出した。

慶帝は范閑に慶余堂を利用して内庫の赤字を補わせようとしたが、范閑は拒んだ。

陳院長は范閑の衝動を責めたが、范閑は番頭たちを巻き込みたくないと伝えた。

まず林婉児を連れて蒼山へ新婚旅行に行き、戻ってから内庫の穴埋めを考えると陳院長に言う。

陳院長は仕方なく慶帝にその旨を報告へ戻る。

范閑が慶帝のもとに新婚旅行の休暇を願い出ると、慶帝は快諾した。

しかし慶帝は、范閑が二千万両を集められないのではと案じ、内庫の財権を取り戻そうと考えていた。

慶国は北斉との戦いで国庫を使い果たし、各地も災害で苦しんでおり、災害救援のために急ぎ銀子が必要だった。

陳院長もまた范閑に、この厄介な内庫を引き受けるべきではないと忠告した。

だが范閑は頑として、「軍令状を立てて、内庫の赤字を埋めるだけでなく災害救援の資金も調達する!」と宣言した。

もし成し遂げられなければ、首を差し出す覚悟だと誓った。

慶帝は折れざるを得ず、試させてみることにした。

陳院長は、葉軽眉が范閑に莫大な遺産を残しているのではと考えた。

范閑は林婉児、范若若、范思轍を連れて蒼山へ向かい、陳院長は荊戈に黒騎を率いて護衛させる。

車中で范若若は蛙の解剖を練習し、范思轍は恐れて直視できなかった。

林婉児は、范閑が内庫の赤字を埋められるか心配する。

范閑は范思轍を呼び、京都の大きな商家の主人たちを蒼山に招く方法を考えさせた。

范閑からの招待状を受け取った京都の大商家の主人たちは、范閑が二千万両を自分たちに割り当てるつもりだと誤解する。

彼らは都察院に訴えを起こし、結婚の祝い金しか渡さないと決めた。

都察院の御史たちは范閑を貪官として捕らえる機会をうかがい、意気込ごむ。

賀宗緯は黙して一言も発さなかった。

その後、賀宗緯は范思轍に密書を託し、御史たちが范閑を捕えに来ることを知らせた。

范閑の策はこうである。今で言う国債のような庫債というものを買ってもらうのだ。

范閑は庫債を発行することを決め、范思轍に大商家の主人たちへ説明させようとした。

しかし、国債の概念を知らない范思轍は、大商家の主人たちを説得できる自信がない。

家から慶帝の贈った牌匾(「百年好合(末永くむつまじく)」の扁額)を持ってきたいと願い出た。

范閑はまず自分が大商家の主人たちに説明すると言う。

会議の場で范閑は、最初に「結婚の祝い金を受け取らない」と明言した。

そして庫債の意味、内庫の発展の見通しを説き、二千万両分の庫債を自発的に購入するよう呼びかける。

范閑は雄弁に語ったが、大商家の主人たちは彼が形を変えて割り当てを強制していると思い込み、協力を拒んだ。

そこで范閑は范思轍に交代させた。

范思轍は平易な言葉で庫債の利点と長期的価値を説き、さらに慶帝からの扁額を証として示した。

大商家の主人たちはまだ半信半疑であった。

范閑は日が暮れたのを見て、大商家の主人たちに蒼山で一夜を明かすよう求めた。

一方その頃、五竹は范若若をかつての住まいに呼び、狙撃銃を見せていた。

五竹と同じほどの大宗師が范閑を狙っているから、若若に范閑を守って欲しいと告げるのだった。

『慶余年2(2季/続編)』の28話:ネタバレ・あらすじ

五竹は、葉軽眉が残した箱を取り出して范若若に見せた。

中にはこの時代には見たことがない狙撃銃が入っていた。

五竹は范若若が最も気にかけているのは范閑だと知っている。

若若に、「この銃を使えるように学んで要所で范閑を守れ」と言い、范閑には内緒にするよう求めた。

范若若は快諾した。五竹は銃を修理してから改めて教えるつもりだと言い、范若若は怠けずすぐに照準の練習を始めた。

范閑と范思轍の兄弟は京都の大商家の主人たちに説明して庫債の購入を促し、大東山に一泊するよう招いた。

だが大商家の主人たちは決裁できず、夜中に伝書鳩で京都の後ろ盾のボスへ知らせる。

范思轍はその鳩の一羽を捕らえ、彼らが京都へ報せていると知った。

范思轍自身も庫債への理解は不十分で、これが合法かどうか不安に思った。

庫債発行の件は一夜にして京都に広まり、慶帝が把握した時にはすでに深夜だった。

慶帝は范建、陳院長、皇太子、二皇子を宮中に召した。

范建は、范閑が内庫の赤字を各大商人に割り振る行為は南慶国の法に反すると考え、陳院長に范閑を押送させて連れ戻すよう求める。

范建自身は慶帝に引責辞任を申し出て澹州で隠居すると言った。

皇太子は庫債など聞いたことがなかったが、南慶国の法にもこれを罪に問う条文はないと述べた。

慶帝は終始姿を見せず、侯公公に命じて范閑・陳院長・皇太子・二皇子を後園へ連れて行き、花を鉢に移させた。

彼らは当惑しつつも逆らえず、従うしかなかった。

後園には一面の菊があり、慶帝はそれらを鉢に植え替え、一年に一度の賞菊大会で展示すると命じた。

皇太子、二皇子、范建は日頃からこうした作業経験がなく、数株移しただけで息が上がった。

侯公公は、今年の賞菊大会は前倒しし、具体日程は范閑が蒼山から戻ってから決めると漏らした。

二皇子は内心ふんまんやるかたない気持ちだ。

慶帝が賞菊大会を重んじる以上に范閑を重んじていると悟る。

陳院長は車椅子で作業はできず側で付き合っていたが、周囲を見回して慶帝が窓越しに密かに監視していると気づく。

果たしてその推測どおり、慶帝は一挙手一投足を注視していた。

范閑は葉軽眉の遺した箱が消えていることに気づいた。この箱の存在を知る者はごくわずかだ。

王啓年が突如、窓外に盗み聞きの気配を見つけて一喝し、范閑が扉を開けると黒い影が家々を伝って逃げた。

箱を盗んだ賊だと思った范閑は、すぐさに追う。

黒衣の人物は身軽で、やがて林へ駆け込んだ。さらにその背後から別の者が黒衣を追っており、荊戈が黒騎を率いて進路を塞いだ。

そこで黒衣の人物が影子で、追っていたのが師の費介だと判明した。

久々の再会で費介と范閑は、お互いに喜び合う。

費介の説明によれば、影子は五竹と手合わせすることだけを望み、范閑に忍んで付き従って蒼山に来た。

影子は、五竹が箱を持ち去ったと疑い、五竹の真伝を受けた范閑とも手合わせしたがる。

費介は断固拒否し「誰であれ范閑に手を出せば毒殺する」とまで言ったため、影子は太刀打ちできず失意のまま退く。

費介は江南で事件を調べ、諸々の手掛かりから犯人は大宗師級の人物で、五竹の功法を模して五竹に濡れ衣を着せようとしていると分析した。

彼は京都へ戻って徹底捜査する決意を示し、去り際に自製の肺病薬の丸薬を范閑に渡し、范閑と林婉児が早く自分に「徒孫」を抱かせるよう願うのだった。

范閑が宿に戻ると五竹が待っていた。

五竹は范閑を連れて葉軽眉が遺した三発の弾丸を取りに行き、さらに秘密を明かした。

自分と葉軽眉はいずれも神廟から来た者で、この世界に密かに降りた。

神廟はこの世界を超えるものをすべて抹消する。

范閑はこの時代に生きているが、存在自体が論理のほころびだという。

五竹は、江南の「三大坊」で銃を修理し、残る三発だけで命を守れと告げた。

三大坊は内庫の根幹で、世に出回る新奇な品々は皆ここから生まれる。

現在は江南の明家が掌握し、三大坊によって富可敵国の財を築き、しかも明家は李雲睿の直系である。

范閑は折を見て江南へ赴き、本来葉軽眉のものだった三大坊を取り戻すつもりだ。

同時に、なぜ葉軽眉が銃と弾を一緒に残さなかったのかを不思議に思った。

五竹は「三大坊で銃を直し、将来は大宗師に対するために使え」とだけ言い、それ以外には関心を示さなかった。

やがて慶帝が人を遣わして范閑に京都での賞菊大会参加を命じた。

各商人たちは慶帝が范閑を重用していると見て、彼の庫債は損しないと確信し、争って購入した。

二千万の庫債はたちまち完売したが、范閑は喜べなかった。

長く準備してきたのに、結局は慶帝の一言で形勢がひっくり返っただけで、東家たちは庫債の利点を理解しておらず、国家財の象徴たる慶帝にひれ伏したにすぎないからだ。

本来は林婉児と蒼山でゆっくり過ごすつもりだったが、慶帝の召しで戻ることになる。

林婉児は意に介さず、かえって范閑を慰めるのだった。

范閑は賞菊大会を終えたら林婉児を連れて江南へ行き、母・葉軽眉の痕跡を辿るつもりだと述べ、林婉児は喜ぶ。

費介は山頂から二人の睦まじさを遠望し安堵したが、突如背後から襲われ地に倒された。

庫債が瞬く間に売り切れたのを見て、范思轍は大胆な考えを抱いた。

北斉に金銭取引専門の店を開きたいというのだ。范閑はその決断を支持した。

范閑一行は蒼山を発って帰京する。荊戈が黒騎を率いて護衛し、その後から宮典が禁軍を率いて到着した。

彼は勅命で范閑一人を先に連れて行くよう命じられており、范閑が慶帝の口諭を確認すると、宮典に随って懸空廟へ向かった。

懸空廟は高山の頂に建ち、山頂に至るのは一本の曲がりくねった道のみで、地勢は険しく守りやすく攻め難い。

ここは歴代皇家の観花の地でもある。

宮典は禁軍に馬から菊の鉢を降ろさせ、范閑にも同行させて菊花を懸空廟へ運ばせた。

つづきはこちら。

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