中国ドラマ『伝家』は、『瓔珞』で一躍スターとなったウー・ジンイエンが主演のドラマです。
名プロデューサー、ユー・ジョン(于正)の製作となれば、その映像美にも期待できますね。
『瓔珞』で富察(フチャ)皇后を演じたチン・ランとの姉妹役での共演も嬉しいところです。
民国時代、豪華絢爛な百貨店を舞台に三姉妹の愛と波乱の運命を描く『伝家』のキャストやあらすじを紹介します。
また登場人物の史実モデルも調べてみました。
中国ドラマ『伝家』を見る参考にしてくださいね。
『伝家』はこんなドラマ
主演:チン・ラン、ウー・ジンイエン、ジャン・ナン、ハン・ギョン、ニエ・ユエン
原題:传家
英題:Legacy
放送年:2022年5月19日~2022年6月24日
原作:周末、节南による同名小説
話数:全45話
監督:ワン・ウェイ(王威)「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~」
脚本:ジョウ・モー(周末)「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」「鳳囚凰 〜陰謀と裏切りの後宮〜」
民国時代を背景に大百貨店の令嬢三姉妹の波乱の運命と愛を描く物語。
名家の淑女そのものの長女、賢く商才もある次女、甘えん坊のお嬢様気質の三女。
それぞれ負うものが違う三人の女性たちが、華やかな百貨店を舞台に競い合いながらも絆を深めていく家族のお話です。
「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」で共演したチン・ラン(秦嵐)とウー・ジンイエン(呉謹言)が再共演し、ニエ・ユエン(聶遠)もキャストに名を連ねています。
「コウラン伝 始皇帝の母」や「大唐流流」にも出演したジャン・ナン(張南)が三女役を務めリウ・ジュン(劉鈞)やホー・フォンティエン(何奉天)ら馴染みのある脇役が主役三人を引き立てます。
『伝家』どこで見れる?OA情報&動画配信&DVDリリース
OA情報・日本語放送
LaLaTVにて日本初放送されていました。(2023年10月)
LaLaTVは以下のサービスで視聴できます。
動画配信サービス
2023年、9月現在『伝家』を配信している日本の動画配信サービスはありません。
DVD情報
『伝家』相関図
引用元:女性チャンネル♪LaLa TV【公式】Twitter
メインキャストex
易鐘玉(ジョンユー)役:ウー・ジンイエン(呉谨言)
引用元:『伝家』LaLaTV公式サイト
- 次女
- 実母を亡くし幼少期に家を出て祖父の元で育つ
- 父親や父の妻に対し憎しみがある
- 百貨店を我が物とするべく、妹の見合い相手を誘惑し画策する
鐘霊(ジョンリン)役:チン・ラン(秦嵐)
引用元:『伝家』LaLaTV公式サイト
- 長女
- 穏やかで家族思いで優しい
- 家のため望まない軍人との結婚をしている
鐘秀(ジョンシウ)役:ジャン・ナン(張南)
引用元:『伝家』LaLaTV公式サイト
- 三女
- 現夫人の娘
- 天真爛漫なお嬢様気質
サブキャストex
席維安(シー・ウェイアン)役:ニエ・ユエン (聶遠)
- 長女・易鐘霊の夫
- 冷徹な軍人だが鐘霊にべた惚れ
唐鳳梧(タン・フォンウー)役:ハン・グン(韓庚)
- 外交官
- 三女・鐘秀の見合いの相手
易鐘傑(イー・ジョンジエ)役:ジャン・イージエ(張逸傑)
易家の長男
百貨店を継がず医者を目指す
易興華(イー・シンホワ)役:リウ・ジュン
- 星華百貨店の創始者
- 三回結婚し、三姉妹と息子が一人
黄瑩如(ホアン・インルー)役:ミャオ・プー(苗圃)
易興華の現夫人
鐘傑と鐘秀の母
陸培(ルー・ペイ)役:ジョン・カイ(鄭凱)
- 鐘秀が好き
- ダメンズの匂いプンプンのおぼっちゃまくん
汪剣池(ワン・ジエンチー)役:ジョン・グオリン(鄭国霖)
- 秘密捜査組の主任
- 鐘霊の元許嫁
沈彬(シェン・ビン)役:ホー・フォンティエン(何奉天)
- 鐘玉を誘拐した一味の一員だったが、彼女を逃がす
- 興華を銃弾から救い、易家に仕える身となる
『伝家』あらすじ・ネタバレなし
引用元:LaLaTV公式サイト
1920年代の上海。
易家では、星華百貨店創業10周年の記念式典の準備が進められています。
その日星華の会長である父親の易興華の誕生日でもあり、家族や親戚が一堂に会して祝福する場となるはずでした。
長女の鐘霊や三女の鐘秀、長男の鐘傑が準備したそれぞれの祝いを披露するなか、長く家を離れていた次女の鐘玉が帰ってきます。
喜ぶ父母ですが、鐘玉は反抗的です。
なぜなら鐘玉は実母が黄瑩如(現夫人)のせいで亡くなった、と父と黄瑩如を恨んでいたからです。
妹の鐘秀は傲慢な態度の鐘玉を嫌いますが、姉の鐘霊は鐘玉を優しく教え導こうとします。
鐘霊自身は望まない結婚をさせられ、何事も力で解決する軍人の夫・席維安とは息が詰まる生活で実家に帰ってきているのでした。
唯一の男子である鐘傑は、医師になる決意が固く跡継ぎには望めません。
そんななか家族とことごとくぶつかる鐘玉は「星華百貨店とこの屋敷は元々自分の祖父のものだから自分が相続する」と宣言します。
それに対し「欲しいなら実力で奪い取れ」と答える父なのでした。
政策を批判する興華は政府から目をつけられていました。
暗殺の危機に次には鐘玉の誘拐と易家を災難が襲います。
誘拐事件を経て無事帰ってきた鐘玉は、作戦を変え父に従い百貨店の仕事をすることになります。
引用元:LaLaTV公式サイト
そして興華は娘三人に、百貨店の仕事をそれぞれ任せ後継者撰びを始めるのでした。
香水作りの特技を持つ鐘霊に、経営戦略に長けた鐘秀、ファッションセンスを活かす鐘秀。
三姉妹の戦いに、経営権を狙う叔父まで巻き込み後継争いが始まります。
同時に妹の鐘秀にきた見合い話を妨害しようと、鐘秀は見合い相手の唐鳳梧に近づくのでしたーー。
『伝家』時代背景
『伝家』の時代背景は1920年頃です。
この頃の中国はどんな状況だったのでしょうか。
辛亥革命によって1912年の元旦に始まった中国の共和政国家が中華民国です。
宣統帝が退位し清朝が滅亡したのが同年の2月12日です。
軍閥の争いが耐えず、国民党と共産党が対立し、日本の侵攻など不安定な状態が続いていました。
そのような緊迫した政治状況にあった時代です。
『伝家』登場人物の史実モデル
ヒロインの鐘玉の史実モデルは外交官・顧維軍(顧維鈞)の妻である黄恵蘭(黄蕙兰)と厳友雲(严幼韵)とみられます。
鐘玉の史実モデルとしてあげられる一人が黄恵蘭(1893~1993)です。
外交官・顧維鈞の三番目の妻でした。
華人貴族の名家の相続人だった黄恵蘭は、幼少期をヨーロッパで過ごします。
成長するとフランス語や英語など6カ国語の語学力とコミュニケーション能力で、黄恵蘭は社交界の華として際立った存在となっていきます。
彼女は常にファショナブルで「極東で最も美しい真珠」と呼ばれました。
顧維軍は 20 世紀前半の有名な中国外交官で、米国、英国、フランスへの中国特使、国際連盟と国連総会の中国代表、2016 年の国際法廷の裁判官を務めた人物です。
外交官妻として、経済的な支援から国際的な交友まで立派に果たした黄恵蘭でしたが、のちには顧維鈞と離婚しています。
厳友雲は顧維鈞の四番目の妻です。
女性が大学で学ぶのが珍しい時代、高学歴な彼女とあと二人の姉妹は、合わせて严姉妹として有名でした。
美人でおしゃれな厳友雲は学内でも高値の花として注目されて過ごします。
そして卒業してすぐに結婚します。
最初の夫も外交官で外交活動に同行し活躍しました。
しかしその後未亡人となり国連で働いていました。
そんななか顧維鈞と出会い、結婚します。
聡明な厳友雲が支え、顧維鈞はより大きな仕事をなし得たのでした。
黄恵蘭・厳友雲、二人の家庭環境や性格を参考に鐘玉という登場人物が描かれているようです。
しかしストーリーは架空のものです。
『伝家』キャストと歴史モデルに時代背景のまとめ
引用元:LaLaTV公式サイト
『伝家』キャストと歴史モデルに時代背景について紹介しました。
中国ドラマには女性を主人公したドラマが多いのですが、『伝家』は対照的な三人の女性の人生が描かれます。
人気ドラマ『瓔珞』で共演したチン・ランとウー・ジンイエンが姉妹役というのは嬉しいキャストです。
演技派揃いの俳優さんたちが描くそれぞれの心情描写が素晴らしく引きつけられます。
民国時代は日本との関係が悪い時代なのでそのあたりは苦しいのですが、三姉妹の愛と成長の物語はどのような結末を迎えるのか、期待大で見ています!
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