『慶余年けいよねん2(2季/続編)』の31話・32話のネタバレ・あらすじを書いています。
懸空廟にて三人の刺客が慶帝を狙い、そのうちの一人・白衣の刺客と死闘を繰り広げた范閑。
刺し傷の毒と真気を失ったことで危機的状況に陥りますが、自らの指揮で若若に手術させ、一命をとりとめます。
一連の事件は、葉家を没落させる皇帝の策略だったのでしょうか?
では気になる『慶余年2(2季/続編)』の31話・32話のネタバレ・あらすじです。
『慶余年2(2季/続編)』の31話:ネタバレ・あらすじ

引用元:チャンネル銀河「慶余年2」公式サイト
陳院長は懸空廟の暗殺の真相を范閑に語ったあと、その場を去っていく。
しばらくして慶帝が現れ、范閑に「陳院長から何を聞いた」と問いただす。
范閑は白衣剣客が影子であることだけは伏せ、他のことは包み隠さず打ち明けた。
慶帝は、自らが懸空廟に火を放ち、刺客を仕向けたことを認める。
だがその目的は葉家を追放することではなく、行方をくらませていた葉流雲をおびき出すためだった、という。
慶帝はこれまでに十二度も帰京するよう勅命を下したが、葉流雲は一切応じなかった。
葉重は葉霊児を京都に人質として残し、葉流雲を縛りつけようとしたのである。
葉流雲は四大宗師のひとりだ。
世に名を轟かす四人の大宗師――苦荷は弟子の海棠朵朵と狼桃を北斉皇室に遣わし守護させ、四顧剣はただ一人で東夷城を支え、葉流雲は世を離れた仙人のように各地を放浪していた。
その存在は王権を凌駕しており、慶帝は彼らを恐れ、ひとり残らず排除して自らの権力を盤石にしようと誓っていた。
定州に流されることになった葉重は出立の前、葉霊児に何度も言い含める。
「もう人と武を競うな。二皇子・李承澤の妃になることはあっても、決して真心を捧げるな」と。
葉霊児は父の寂しい後ろ姿を見送り、複雑な思いに胸を締めつけられる。
一方、慶帝は范閑に「なぜ危機の中で三皇子・李承平をかばい、朕を顧みなかった」と問いただす。
あわてて范閑は「李承平に向けられた刃の方がより致命的だったから、たまたまです」と答える。
慶帝はその返答に満足し、「傷が癒えたらある場所へ連れていく」と約束した。
一方、こちらは二皇子宅。
李雲睿は密かに京都へ戻り、二皇子・李承澤の府に身を寄せていた。
彼女は葉家が定州に追われた好機を逃さず、李承澤に「葉霊児を殺して葉家と縁を切れ。さもなくば、葉家が京に戻らぬ限り、お前には皇太子と争う資格はない」と唆す。
しかし二皇子は「葉家には葉流雲がいる、決して滅びぬ。自分は必ず葉霊児を娶り、葉家に再び慶帝の信を取り戻させる」と主張する。
李雲睿は落胆し、「葉家に降嫁するのだな」と怒りのまま信陽へ戻ると言い出した。
その頃、范建は朝から上機嫌で緑の髪冠に替えていた。
柳如玉はその姿を気に入りかねて取り替えるよう勧める。
※妻を寝取られた男性を”緑帽子”と呼ぶ。
実は昨夜、京都中に「范閑は慶帝と葉軽眉の子であり、范建とは血の繋がりがない」という噂が広まっていたのだ。
范建は、噂が広まっていることを驚くが、柳如玉は緑の髪冠を外すよう再び言う。
柳如玉は「葉軽眉に裏切られた」と范建を憐れむが、范建は真相を明かせず心を痛める。
范閑の出生の秘密は一夜にして都に知れ渡り、鑑査院も否定しなかった。
その噂の知らせは、二皇子宅にも届く。
二皇子は驚愕し、李雲睿は憤怒のあまり「范閑を殺す」と誓う。
李雲睿の葉軽眉に対する憎しみは根深く、葉軽眉の子を生かしておく気など毛頭なかった。
李雲睿はかつて慶帝のために刀となり、林宰相を失脚させようと袁宏道を使い謀略まで行った。
だが、結局は范閑に内庫を奪われたことを思い出し、怒りはますます募り、涙まで流した。
「しかし、こちらで殺さずとも、このことを皇后が知れば・・」と二皇子は言った。
范建は陳院長を訪ね、范閑の出自を漏らしたのは彼ではないかと問い詰める。
だが実際に情報を流したのは慶帝自身であった。
范建は范閑を実子のように思っており、その秘密が明るみに出れば仇敵や追っ手を呼び寄せると案じ、激しく胸を痛めた。
葉軽眉は、かつて大勢の女性から恨みを受けた存在だったのだ。
皇太子宅。
皇后もまたこの噂を知り、皇太子・李承乾のもとへ駆け込む。
今や鑑査院と内庫を握る范閑の勢いは二皇子を凌ぎ、皇后は皇太子の座を奪われるのではと恐れた。
だが皇太子は意に介さず、むしろ「范閑と手を組んで二皇子を討つ」と提案する。
皇后は「葉軽眉の死は我が一族の手による、もし范閑に知られれば我らは終わりだ」と危機感を募らせ、范閑の死を強く望んだ。
しかし皇太子は、皇后に范閑に謝罪するよう進言する。
この状況に耐えきれない皇后は、懐から酒を出し一口飲むが、大局のため皇太子に従うことを決意する。
最終的に皇后と皇太子は「范閑を利用して帝位を奪い、いずれ葬る」と結託する。
一方、宜貴嬪は三皇子・李承平を連れて范閑に礼を述べに来ていた。

李承平は地に跪き、頭を打ちつけて血を流すまで叩頭し、ついに気絶する。
宜貴嬪は范閑が慶帝の子と知ると、李承平をその弟子にしたいと望み、李承平も目覚めると師礼を尽くした。
だがその時、范閑に届けられた薬に毒が仕込まれていたことが発覚する。
宜貴嬪は即座に侍衛に命じ、毒の薬を出した宮女を連れ出させる。
その時ひとりの太監が突然范閑を襲った。
宜貴嬪は身を挺して庇い、最終的に大皇子・李承儒が間に入り太監を捕らえた。
宮典の代わりに広信宮を警備することになったという大皇子が、范閑を救った。
広信宮は、かつて李雲睿が住んだところである。
慶帝は、李雲睿の差し金を疑い、侯公公を使って二皇子に「李雲睿を都から追い出せ」と命じた。
しかし実際は皇后の差し金であろう、と李雲睿は考えた。
李雲睿は屈辱に震えながらも逆らえず、二皇子は逆に「必ず范閑を殺す」と誓った。
林婉児は宮に残り范閑を看護しようと決め、荷物をまとめに范府へ戻る。
柳如玉は「范閑が皇子だと知れば二度と戻らないのでは」と不安を漏らすが、林婉児は「彼は必ず帰る」と信じて疑わなかった。
しかしその馬車での帰り道、李承澤が待ち伏せし、「范閑こそ林珙を殺した」と驚愕の事実を告げる。
林婉児は信じなかったが、二皇子は証拠めいた言葉を並べ、最後に「葉霊児に問いただせ」と迫る。
そして短刀を渡し、「この手で范閑を殺せ」と言い残した去った。
范閑の傷は徐々に癒え、彼は海棠朵朵に手紙を書き、苦荷の秘法「天一道心法」で神気を再生させたいと願う。
その手紙を三皇子に託し、鑑査院へ届けさせた。
その様子を林婉児が偶然目にするのだった。
そして婉児は短刀を抜く。
慶余年の「四大宗師」は、洪四庠、葉流雲、苦荷、四顧剣の4人を指します。
洪四庠(ホン・スーシャン):南慶国の太監首統を務める(皇太后付き)
葉流雲(イエ・リウユン):南慶国に仕える武芸の達人
苦荷(クーコー):北斉国の「大宗師」(海棠朵朵の師匠)
四顧剣(スーグージエン):東夷城を守る強大な武術家
『慶余年2(2季/続編)』の32話:ネタバレ・あらすじ

林婉児は、范閑が海棠朵朵に手紙を書いたことを知り、胸がちくりと痛んだ。
彼女は二皇子から渡された短刀で果物を剥きながら、怒りに震え手が止まらない。
范閑はすぐに、彼女が心に重荷を抱えていると気づいた。
林婉児は范閑に問い詰めた――「林珙が牛欄街刺殺を企んでいたことを知っていたのではないか」と。
范閑は驚くが否定せず認めた。
しかし林珙を殺したのは自分ではない。
五竹が手を下したと知っていたが、その真相を明かすことはできなかった。
林婉児の心は引き裂かれるようだった。

引用元:チャンネル銀河「慶余年2」公式サイト
片や最愛の夫、片や血を分けた実兄。
彼女は、むしろ范閑に騙されたいと思った。
永遠に真実を知らずにいられるなら、それでよかったのだ。
だが范閑にはそれができなかった。
心の奥底に消えないしこりを抱え、林婉児に苦しい選択を背負わせたくなかったからである。
林婉児は五竹が林珙を殺したことを知り、復讐のため五竹を討とうと決意する。
范閑は「無理だ」と必死に止めた。
大宗師に挑むことなど叶わぬとわかっていたからだ。
しかし林婉児は命を賭してでも試す覚悟だった。
彼女は范閑に、「二皇子を警戒せよ」と忠告する。
「二皇子がこの真実を自分に告げたのだから」
言い捨てて去っていく林婉児の背中を見て、范閑は胸が張り裂けそうになる。
范若若は、林婉児と范閑のやり取りを偶然耳にし、心配で片時も范閑のそばを離れなかった。
范閑もまた、林婉児が五竹に挑んで傷つかぬよう祈るばかりだった。
一方、皇后は慶帝に会いに来ていた。
皇后が直接指示したわけではないが、皇后の一族の者が葉軽眉を殺した。
その後慶帝は、范建と陳院長に命じ皇后の一族を皆殺しにしたのだ。
その日から皇后は慶帝を避けるようになっていた。
慶帝の前に跪き頭を下げる皇后。
范閑が慶帝と葉軽眉の子であると知った皇后は、自ら罪を認め、皇后の位を剝奪しさらに処罰してほしいと懇願する。

皇后は死を前に、范閑に会って謝罪したいと願った。
そして広信宮での范閑暗殺を李雲睿の仕業だ、彼女を処罰すれば二皇子の後ろ盾も潰え、皇太子を守れると慶帝に訴えた。
だが慶帝は皇后の願いを退けた。
皇后の位を剝奪することも、李雲睿を処罰することもない。
逆に、広信宮の刺殺を皇后の企てと見抜いていたのだ。
皇后は怒りに震え、慶帝のもとを立ち去ろうとした。
その時、慶帝は金剛不壊の鎧を弓矢で射抜き、彼女を脅す。
皇后はその場に崩れ落ち、恐怖に顔をこわばらせた。
慶帝の命で、候(ホウ)公公が范閑のもとへやってきた。
「先回、花見もできなかったろうからと懸空廟へ花を見に行くように」と候公公は慶帝の命令を伝える。
車椅子に乗った手負いの范閑は、呆れるばかりだ。
断れずにいると、そこに范閑そっくりの人形が運ばれてくる。
范閑そっくりの人形を作らせ、囮(おとり)として五竹を誘い出すためだった。
車椅子に乗った囮人形は、馬車に乗せられ、城外へと向かう。
范建は范閑が囮にされ城外へ出たと知り、危険を案じて陳院長に詰め寄る。
陳院長は面倒を避け、費介の屋敷に身を隠した。
果たして五竹はずっと范閑の護衛を続けていた。

引用元:「慶余年2」百度
しかしその背後に、神廟の使者が現れる。
彼が五竹に扮し、江南から跡をつけてきた者だ。
五竹と同じ衣を着ており、目隠しの布を取ると、その目は光っていた。
「五竹と葉軽眉は、余分なものだから、この世界に残せない、神廟にもどれ」と言う。
その者は連続殺人を演じ、五竹と葉軽眉を神廟に連れ戻しに来た、というのだ。
だが葉軽眉は既に亡き人。
そこで使者は葉軽眉の子・范閑を連れ帰ろうとした。
五竹は失われた記憶を取り戻すため神廟へ戻ることを望んでいたが、范閑を守るため決して譲らなかった。
二人は激しくぶつかり合い、戦いは懸空廟に及ぶ。
慶帝は禁軍を差し向け、矢の雨で二人を射殺そうとしたが、彼らは無傷のままだ。
死闘の末、五竹の槍は神廟の使者の胸を貫く。
五竹自身も槍を受け、瀕死の状態でその場から逃げた。
瀕死の重傷を負いながらも逃れた。
禁軍が神廟の使者の遺体を持ち帰ると、慶帝はそれが普通の肉体ではないと気づき、焼き払うよう命じた。
慶帝は范閑を花海へ連れていった。
そこには葉軽眉が描かれた、ただ一つの肖像画が収められていた。
大きな箱を背負い、横顔で描かれた姿。
だがその眉宇の凛とした光と尽きぬ魅力は、語り継がれる葉軽眉そのものであった。
范閑は母の面影を初めて目にし、言葉を失うほど胸を揺さぶられる。
その後、彼は范閑を花海へ連れ出し、葉軽眉の思い出を静かに語るのである。
「あの絵姿は、朕と出会った頃のだ」と。
慶帝は花海を眺めながら、静かに語り始めた。
葉軽眉がこの花海をこよなく愛していたこと。
彼女が夢見ていたのは、ただの権力や富ではなく、人々が平等に生きられる世界だったこと。
その志の高さと、まっすぐな気質に、慶帝ですら恐れと敬意を抱いていた。
范閑は母の話を聞きながら、胸の奥で熱いものが込み上げる。
自分が追い求めるべきものは何なのか、改めて深く考えさせられたーー。
続きはこちら。
先回までのネタバレ・あらすじ
35話
31・32話
チャンネル銀河では、このあと9月からは「墨雨雲間」も放送されます。
これはまた、面白い”なりすまし復讐劇”なのです。
ぜひ続けて見てくださいね♪
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