『東宮～永遠の記憶に眠る愛～』の最終回のあらすじと感想です。
中国全土が泣いた！というフレーズ通り、大号泣の最終回でした。
最終回のあらすじを振り返り、またその東宮の感想をネタバレありでお伝えします。
またストーリーで、謎とされていた点を解説してみました。
またもう一度ノーカットで見たい方に、FODで無料お試しできる視聴方法を紹介します。
また番外編での二人の幸せな姿も紹介します。
ネタバレあり東宮最終回あらすじ
前話までのあらすじ
承鄞は必死に説得を試みるも、西州に帰る決意を固めていた小楓は城門の上から飛び降りてしまう。
しかし、馬に乗ったアドゥが城門の下で、小楓を受け止めそのまま二人は西州へと向かった。
飛び降りたを見た小楓を見た承鄞の脳裏には過去の記憶がよみがえり、吐血しその場に倒れてしまう・・。
高顕(こうけん)の謀反
7日間も眠り続けた承鄞がようやく目覚めると、”高顕が西州王の曲天澤（きょくてんたく）と結託し、謀反を企てている”と裴照から知らされる。
高顕は西州王だけでなく丹蚩を治める趙敬禹（ちょうけいう）や朔博王をも味方に引き入れ、豊朝と戦おうとしていた。
小楓が戻ったこともきっかけとなり、兄である曲天澤は西州の威厳のためにも豊朝と戦うと譲らない。
「賽は投げられた、これは天命だ」と戦を名言する兄に、戦をやめてほしいという小楓の説得は届かなかった。
高顕は趙敬禹を引き込もうとし、趙敬禹は出兵を約束するが、それは嘘であった。
瑟瑟の父である趙敬禹は、豊朝に戻れば高于明亡き後その地位につくのは自分だと考えていた。
なんの後ろ盾もない高顕につくはずもなかった。
小楓の決意
戦が始まると人々は避難していたが、どこに逃げれば良いものかと悲嘆にくれる老婆と話した小楓とアドゥ。
父母の墓の前で、小楓は自分が帰ってきたことを後悔するが、共にいたアドゥは小楓のせいではないとなぐさめる。
そして二人は過去を忘れて西州の安寧ために生きると決意するのだった。
命を落としても後悔しない、と誓い合う。
いざ！開戦
承鄞は趙敬禹を護国大将軍に命じて、自らも大軍を率いて西州へ向かう。
その頃アドゥは、黒装束に身を包み眠る小楓に言葉をかけると、高顕の寝屋に向かった。
そして寝台の下から横になった高顕を刀で突き通した。血を吐く高顕。
しかし、苦しむ高顕は最後の力で寝台の下のアドゥを台越しに突き刺した。
夜中に目がさめた小楓が知ったのは、刺客に殺された高顕とその刺客がアドゥだったこと。
翌朝、唐朝と西州の兵が距離を隔てて対峙している。
李承鄞と西州王はそれぞれ剣を抜き、兵士を鼓舞し戦が始まろうとしていた。
その時！
白装束をまとい馬に乗った小楓は、高顕の首を持ってその真ん中に走りこんできた。
そしてその首を投げ捨てると「中原の逆臣・高顕は死んだ！これは高顕の陰謀なのだ」と叫ぶ。
和睦で威信が傷ついたわけではないのだ、と王として民のために戦をやめる決意を促す小楓。
そして承鄞に「顧小五！」と呼びかける。
「あなたに騙され、親族を殺されたけれどわたしはあなたを憎めない」
李承鄞にも「わたしに償う気があるなら戦をやめて」と懇願する。
李承鄞にはじめて出会った時の”願いを3つ叶える”という約束を覚えているか、と聞く小楓。
蛍を100匹捕まえてみせたあの日を思い起こす承鄞。
小楓の最期
そして戦さをやめること、小楓が死んでも生き抜くことを承鄞に約束させる。
小楓は自らの首に当てた刀をひき、血しぶきを挙げながら回転し倒れた。
承鄞は慌てて駆け寄り小楓を抱いて号泣しながら彼女の名を呼ぶ。
出会いからの二人の回想シーンが流れ、あの初めて二人が出会った時、歌っていた歌を口ずさむ小楓。
小楓が息絶えると承鄞から彼女を奪い、西州王は帰っていってしまった。
大声で泣き叫びながら小楓に手を伸ばす承鄞ーー。
東宮の結末
数十年後。
年老いた承鄞は、皇位を継承した。
「血を流さない譲位が初めてできた」と東宮で裴照将軍と話す承鄞。
そしてこれからはどこかで元気に生きている小楓を探しに行くというのだった。
皇太子妃が亡くなって久しいという裴照将軍に「小楓はどこかに隠れて私が苦しむのを見ている」と返す。
そして草原や砂漠で小楓を探し求め歩く承鄞の姿で締めくくられた・・。
承鄞の心のなかでは、はじめて出会ったあの場所で今も小楓が待っているのだった。
ネタバレあり東宮感想
BS放送が終わってから、もう一度FODで見直しました。
すると1回目より承鄞の立場が理解できた気がします。
戦争がこの地球上にも起きている今この現代。
小楓の語った言葉が重いです。
最終回でやっと記憶が戻った二人が出会うのが、開戦の場とは。
小楓と承鄞の愛が、大きな潮流のなかではあまりにも虚しく流されてしまう—。
前回の流れから、どうもハッピーエンドは望めそうにないとは思いました。
しかしあの高さから落ちても、奇跡的に助かったのでサットエンドで終わる結末は予想していなかったので、あのクルクル自害は衝撃的でした。
それだけのひどいことをしたのに「憎めず殺せない」という小楓の言葉、心情に号泣しました。
承鄞も小楓を愛していたのだとは思いますが、最後記憶が戻って自分がしたことの罪の大きさを実感したのでしょうか？
２回め見て思ったのは、承鄞が思ったようにはことが運ばず、第二皇子・李承鄴や高右相の企みが加わり、小楓を最も苦しめる事になったのです。
このドラマの前半の山場は、皇帝の跡を継ぐ決意をした承鄞が、そのステップとして西州の九公主小楓を騙して丹蚩を滅ぼすまでです。
その中で何度も語られるのが「もう後戻りができない」という言葉でした。
李承鄴や高右相、皇后そして皇帝の様々な思惑が入り乱れ、承鄞は小楓を守ろうとして思いとは反対の態度を取り続けます。
豊朝編が始まり、小楓が幼い無邪気な姿に戻ってしまいました。
宮廷抜け出しがあまりに多くてそんなに自由？と思わないでもない。
また承鄞も記憶がないので、なかなかその腹の中がわからない展開が続きました。
正直このへんがなかだるみのような気がしました。
そして皇太子妃になってからは、自由な風土に生まれ育った小楓にはつらすぎる環境でした。
ふーみーは小楓のセリフを聞いて、夫婦関係でお互いの価値観が違うときに味わう苦痛を思い起こしました。
そのようなところのすれ違いが夫婦にはあるなぁ、としみじみ思うのです。
どうしてこの『東宮』の男性主人公を、このように描いたのでしょうか？
ツンはあるもデレがほとんど見えない、という逆に今どき新鮮な展開です。
ではこれまでを振り返ってそれぞれの登場人物についてネタバレで紹介します。
キャストについて
使命に生きる皇太子・承鄞
最初叔母の明遠(めいえん)が言うには、承鄞は騙されやすい純粋な人物でした。
母・玉揺の死の真相を知らされてから、その仇を打つことに目覚めるのです。
母の玉揺は顧家の出。顧将軍と兄妹。
- 高家の嘘の謀反の密告により、顧将軍とその一族が抹殺された。
- 陳征将軍も追われた。柴牧が陳征将軍。
- 淑妃は、皇后の毒により死に至らしめられた。
そのことを知った承鄞は母の仇である皇后と高家を倒す決意をしていきます。
ここから、宮廷での承鄞の大芝居が始まるのです。
承鄞は復讐と権力への道を選び、その道なかで出会った小楓を愛するのです。
が記憶をなくしたことで、もともと幼なじみの趙瑟瑟の存在が大きくなり、小楓への愛が薄れてしまったように見えました。
1996年3月31日、遼寧省瀋陽生まれ。
中央戯劇学院を卒業。
2000年から子役としてテレビドラマに出演の演技派俳優。
無邪気すぎる皇太子妃・小楓
小楓は「好きな人と自由に生きたい」という素直で率直な性格です。
西州の嫡子でありながら、その婚姻が政略結婚となるのが超絶いやな女性なのです。
師匠が初恋の相手なのだと思います。
私は倒れた承鄞を助け馬で引いて運んでいた時、彼が気づいて小楓に襲いかかりクルクルした時から二人は、ほのかな好意を持ったように思いました。
しかしその出会いは小楓にとって過酷な運命の幕開けでした。
1990年12月3日に中国の北京で生まれ。
中国伝媒大学放送学部を卒業。
中国本土の女性ホスト兼女優
使命と愛に揺れた顧剣
顧剣は顧如海のひとり息子。
謀反の罪で皆殺しされた顧家の仇討ちをし顧家の名誉回復する、その使命に生きてきました。
柴牧にこれがお前の宿命だ、と言われ続ける顧剣。
しかし、公主である小楓を愛するようになり、使命と愛の間で苦しむのです。
好きなのに、小楓を承鄞の後ろ盾にすべく出会わせる顧剣。
後々、あんなに後悔することになるのにこのときは知らないのが・・うう。
高右相
顧家を排除してから、各大臣からの風当たりが強くなり中風に倒れ、その後病のマネをして傾き始めました。(あ、身体がね）
皇帝に仕えながらもいつ排除されるかわからない、と思っています。
顧家が謀反を企てたという策略を企て顧如海を失脚させました。
顧家一族を滅ぼし、陳征将軍一族も滅ぼしました。
1965年3月20日、北京で生まれ。
中央戯劇学院卒業。
アドゥ阿渡
丹蚩族。ハーシの妹で小楓と幼い頃から仲良し。
小楓を常に守り、敵とみなすものの首にすぐ、刀を当てる。
豊朝でも、記憶をなくした小楓といつもともにあり、口がきけないふりをして小楓に西州のことを秘密にしました。
小楓もアドゥのことを大切にしこの二人の関係が、自分勝手な愛を寄せる男性群より良かったです。
娜吉玛 1994年12月25日に新疆ウイグル自治区で生まれ。
中国本土出身の女優。北京電影学院卒業。
裴照将軍
小楓に作ってもらった腕輪にるんるんの将軍。
李承鄞のお付きの将軍。
文武に秀でていて、明るい小楓に心惹かれながらも、一線を引いて承鄞に忠実に仕えている。
このドラマで一番、好印象の人物。
6月17日生まれ。中央戯劇学院卒業。
ミロ
もともと高顕に雇われた密偵でした。
自分の悪事がばれそうになり、高顕に殺されそうになったミロを助けたのが裴照です。
そしてミロは裴照に好意を抱きます。
生死の狭間を生き延びてきたなかなかの安定感のある女性です。
都で酒房を営み、みなの憩いの場となリ和やかなシーンを作ってくれました。
脚本について
謎が多い前半は、わかりにくい部分がありました。
承鄞や顧剣の立ち位置がわかりにくく、またその気持も理解しにくかったのです。
顧剣を師匠と呼ぶ小楓の考えのなさ・幼さも、さほど共感できませんでした。
ドラマを見ながら、疑問だった謎を解いていきます。
高家の陰謀の全容
３話ですでに高顕と丹蚩族のイエイモンは、手を結んでいました。
丹蚩族が年に３回辺境の部落を襲い獲物を得、それを高顕が取締り軍功を立てるというものでした。
そのような密約がされていた。
高右相は、姪である皇后とつながり、承鄞を傀儡の皇帝にしようとしていました。
また高顕は最後まで陰謀を企て、西州との戦に持ち込もうとしていました。
十数年前、現皇帝がまだ皇太子だった頃です。
鴻文館で学ぶ皇太子のそばには、文武共に優秀な顧如海(じょかい)がいました。
皇帝と顧将軍、陳征将軍は学友でもあり、即位後は二人を頼りにしていたが、高はそのような二人を排除すべく画策したのでした。
しかし、最終回前で明かされた通り、民から人望の厚い顧将軍を排除しようとしたのは、ほかでもない皇帝でした。
顧如海を失脚させたのは、皇帝の意志だったのです。
皇太子を皇帝に就けた力ある野心家の顧如海を、皇帝は恐れたのです。
皇帝が、民に仰がれる将軍を殺す、というのは韓ドラ『トッケビ』でも見た展開だったので、なるほど～と納得できました。
まさかの新事実に、この物語の深さを見ました。
もっとこういう展開見せてくれたら良かったのに・・。
皇帝との一騎打ちの芝居は、見ごたえがありました。
しかしどうみても皇帝役の方のお顔が悪人顔でした・・ね。
最初の皇太子・李承稷殺しを命じたのは誰？
李承稷殺しを命じたのは、二皇子でした。
そしてそれを、丹蚩の仕業を見せかけたわけです。
しかしこれは以前から丹蚩族を配下に治めたかった、皇帝の戦のきっかけを作ったことになるのでした。
そして真実は隠されたまま、丹蚩族の征伐が始まったのです。
映像や衣装そして主題歌について
美しい景色
ポン・シャオランが好きなシーンであげていた、蛍を100匹取ってきてのシーンは敦煌で撮られました。
たんしに行くまでの風景も敦煌で、このあたりの景色もとてもきれいでした。
わたしもこの敦煌のシーンが好きです。
色合いが素晴らしい衣装
西州や丹蚩での民族衣装は、色鮮やかでとても美しいものでした。
豊朝では小楓の柔らかな色の衣装から皇后のきらびやかな衣装まで素敵でした。
主題歌
爱殇 小时
美しくも切ないドラマの世界観をより一層盛り上げてくれる曲です。
高音の美しさと笛の音が耳に残ります。
初见ー陳星旭・彭小苒
いい歌ですよねぇ。
陳星旭と彭小苒が見つめ合って歌ってるだけで嬉しいです！
次に東宮の番外編の動画があるというので調べてみました。
東宮番外編
《Good Bye My Princess 東宮》彩蛋 Extra Scene part １
ああ~、二人が仲良く横たわっているし、承鄞も笑っていますよ～。
怖い夢を見た小楓を承鄞が慰めて、ヨスヨシしてますね。
現世で幸せな姿見れてよかった～～。
ありがとう！制作サイド様って感じです。
ナンバー４までありますよ。
東宮を無料で見れる動画配信はFOD
東宮鑑賞中にTwitterの情報見てたら、カットされてもったいないシーンがいくつもあると知りました。
これはどこかで見たい！と思っていたらFODで見れるとわかりました。
FODは、フジテレビの公式動画配信サービスです。
日本のフジ局のドラマ中心と知っていましたが、まさかの『東宮』配信！
ありがたいです。
２週間のお試し期間がありますので、それを使って『東宮』完走します！
あ、でも見てみると中国ドラマ、ほかにもありますよ。
- トキメキ☆雲上（ユンシャン）学堂スキャンダル～漂亮書生～
- Falling Into Your Smile 君の笑顔にメロメロ
- 天機十二宮～陰謀と2つの愛～
- あなたのお気に入りになります
- 殿下攻略～恋の天下取り～
などなど、気になったタイトル少しだけ書きました。
先程も書いたように、２週間のお試しがすぎるとそのまま有料会員となります。
有料サービスの【FODプレミアム】は月額976円（税込）です。
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気になる方はこちらからどうぞ。
『東宮』最終回のあらすじや感想と解説のまとめ
東宮の最終回。
お互い好きだったのに、悲しい最終回の結末となりました。
子供じみている小楓や冷血に見える承鄞にもどかしさを感じながらも、とても引き込まれたドラマです。
主人公を演じた二人がほぼ主役初でありながら、本当に小楓と承鄞を生きてくれたような素晴らしい演技力でした。
しばらく音楽を聴いても胸がキュンてなりそうです。
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