『慶余年～麒麟児、現る～』は2019年に中国放送された、大人気の爽快エンターテイメント歴史劇です。
同名の大ベストセラー小説が原作で、実力派揃いの俳優陣に緻密な脚本にエンタメ性も加わりメガヒットドラマとなりました。
瓔珞(エイラク)と同じくらい、スカッとして面白いストーリー展開です！！
『慶余年～麒麟児、現る～』のキャストやあらすじを紹介していきます。
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『慶余年』はこんなドラマ
2008年に出版された猫腻による同名の大ベストセラー小説が原作です。
全46話。
現代の記憶を持ったまま古代に転生した青年が、自身の出生の秘密と母の死の真相を追い求めていく壮大な歴史劇。
主人公范閑が生きる世界は、南慶国という架空の王朝時代。
運命に導かれ、宮廷への道を進むことになります。
そこは絶大な力を持つ皇帝のもと、後継の座を巡る皇子たちがいました。
皇帝の直属機関である鑑査院と、内庫の権限(財政のかぎ)を握る皇帝の妹の長公主。
誰が敵で、誰が味方なのか？
多くの謎や伏線が散りばめられた緻密なストーリーが話題を呼び、動画再生数82億回を達成しました。
『慶余年(けいよねん)』DVD情報
『慶余年(けいよねん)』相関図
『慶余年(けいよねん)』メインキャスト
范閑ファン・シェン役張若昀（チャン・ルオユン）
現代から南慶国の高官范建（ファン・ジアン）の隠し子として転生する。
幼少期、都から派遣された師匠から医術や毒の耐性まで徹底的に教え込まれ、無敵のヒーローとなる。
心がまっすぐで、落ち着きがあり達観できる性格。
命を狙われ、母の死の謎を解くため都に上る。
1988年8月24日、北京生まれ。
中国本土の俳優、北京電影学院卒業。
2004年、彼は最初のテレビシリーズ「海の誓い」に初参加。
2014年には全国演劇祭で年間最優秀俳優賞を受賞。
『ダイイング・アンサー～法医泰明』
『あの日のI Love Yo』
2017年8月2日、女優の唐艺昕との恋愛を公表。
2019年6月27日、アイルランドで結婚式。
2020年5月、女児誕生。
林婉児（リン・ワンエル)役李沁(リー・チン)
長公主の隠し子。
慶帝から范閑との婚姻の命が下され、婚約者となる。
1990年9月27日、江蘇省崑山市生まれ。
上海戯劇学院。
2010年ドラマ初出演『紅楼夢 〜愛の宴〜』。
『如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』『驪妃（りひ）-The Song of Glory-』
慶帝 役陳道明(チェン・ダオミン)
南慶の皇帝。
巨大な南慶国の皇帝で器の大きな人物。
范閑を信頼し、林婉児との婚姻の命を下した。
慶帝は范閑に内庫の管理をまかせようと思っているようだ。
1955年4月26日、天津市生まれ。中央戯劇学院卒業。
1988年、陳道明は「 最後の皇帝」に出演以降、俳優として様々な賞を受賞し、中国を代表する俳優の一人。
中国映画協会の会長でもある。
『ラストエンペラー』『囲城』『康熙王朝』
『慶余年(けいよねん)』サブキャストex
幼い范閑のそばにいた五竹から紹介します。
五竹(ウージュー)役佟梦实(トン・モンシー)
武術の達人。
かつては葉軽眉イエ・チンメイ(范閑の母)の下僕だった。
范閑に武芸を教え、葉軽眉が遺した秘密の箱を彼に渡し、守っていく。
目隠ししていることや老いないことなど、謎が多い。
1993年1月22日、江蘇省徐州市生まれ。
『玄門大師』『コウラン伝』
元アスリート（陸上選手100M走）
ミニゲームとレゴが大好き
鑑査院キャスト
鑑査院は、皇帝直属の特務機関。
いろいろなスペシャリストがいます。
滕梓荊(トン・ズージン)役/王阳(ワン・ヤン)
鑑査院四処に所属。
偽の暗殺の命により范閑を殺そうとするも、失敗。
その後、范閑の護衛、良き友人となる。
1978年3月13日ハルピン生まれ。
上海戯劇学院の連邦学部を卒業。
『我的功夫女』『今生有你』
陳萍萍(チェン・ピンピン)役/吴刚ウー・ガン
鑑査院の院長。
葉軽眉とは親しい関係？
北斉のスパイ・肖恩の捕縛の際に負傷し車椅子の生活となる。
1962年12月9日生まれ。
一流の俳優であるとともに現在、北京テレビ芸術家協会の副会長であり、俳優作業委員会の委員長でもある。
慶帝役のチェン・ダオミンの出演を知り、ウ－ガンがオファーを快諾したのは中国では有名な話。
国家一級俳優同士の演技合戦が堪能できます。
王啓年(ワンチー二エン)役/田雨（ティアン・ユー)
鑑査院一処の書記官。
お金儲けに何より鼻が利くタイプ。
恐妻家。
范閑の協力者となる。
1975年12月21日生まれ。
『暗恋桃花源』『林海雪原』
奥さんは美人女優・王悦 。
言若海(イェン・ルオハイ)役/李強リー・チヤン
鑑査副院長。
言冰雲の父親。
1970年6月21日生まれ。
『西遊記』『麗姫と始皇帝』
言冰雲(イエン･ビンユン)役/肖戦(シャオ・ジャン)
鑑査副院長の息子。
熱狂的愛国者。
部下の滕梓荊が犯した失態(范閑暗殺未遂)の責任を取り、密偵として北斉に派遣される。
1991年10月05日、重慶市生まれ。
重慶工商大学現代デザイン芸術学科卒業。
2016年ボーイズアイドルグループ「X NINE（X玖少年団）」デビュー。
『超星星学园』『華麗なる皇帝陛下』『陳情令』『狼殿下』
エンデイング曲の「余年」もシャオ・ジャンが歌っています。とても良い歌ですよ！
皇宮キャスト
慶帝の元に集う家族でありながら、陰謀渦巻く皇宮の一族です。
李雲睿(リー・ユンルイ)役/李小冉(リー・シャオラン)
長公主。
林婉児の実母。
慶帝の妹。皇宮の財源ともいえる“内庫の管理”を任されている。
1976年5月8日、北京市生まれ。北京舞踏学院卒業。
『雨のシンフォニー』『さよならバンクーバー』
李承乾役/张昊唯(チャン・ハオウェイ)
南慶の皇太子。
絵画が趣味で世事に疎いふうを装っている。
内庫の管理権が范閑の手に渡るのを、良く思っていない。
1990年06月18日生まれ。
『愛と容疑者に堕ちて』『琅琊榜＜弐＞』
二皇子李承澤役/刘端端(リュウ・ドゥアンドゥアン)
南慶の第二皇子。
皇太子と対立する立場。
范閑を抱え込もうとし気にいる。
1986年6月4日生まれ。
中央戯劇学院卒。
『上陽賦』 『風起洛陽』
『慶余年（けいよねん）』あらすじ
大学生の張慶（チャン･チン）は”現代の観念を用いて古代文学を考察する”という持論を葉（イエ）教授に認めさせようと、論文代わりに小説を書いて説得しようとしていた。
その小説は難病に侵された青年范閑（ファン･シエン）が現代の記憶を持ったまま古代に転生する物語だ。
南慶国と呼ばれるその世界では皇子たちが跡継ぎの座を巡って争い、特務機関鑑査院が仕掛ける陰謀が渦巻いていた。
高官の隠し子范閑は生後すぐに母を殺され、田舎に匿われる。
祖母のいる澹州（たんしゅう）で利発な少年へと成長する范閑だが、妹の范若若（ファン･ルオルオ）が京都（けいと）へ帰ってしまうと独りぼっちになる。
そこに師匠として鑑査院三処主務の費介（フェイ･ジエ）がやってくる。
費介に教え込まれた范閑は、医術に武術そして毒薬の知識を身をもって学び無敵の主人公に成長していく。
その彼の前に現れたのは、京都からの迎えの使者と思いきや、なんと暗殺者だった。
難を逃れてようやく京都にたどり着いた彼に待ち受けていたのは、慶帝命令の林婉児との婚約話であった。
ところが范閑は、道中の慶廟で鳥の足をかじっていた美女に一目惚れしていたのだ。
彼女との恋を実らせるため婚約を解消しようと必死の画策が始まる・・・。
慶帝の命の目的は何なのか？
そして范閑の命を狙うものとは一体？
『慶余年(けいよねん)』見どころ
慶余年のみどころのキャスト・ストーリーについて紹介します。
痛快なヒーロー：范閑
少年范閑からして、”ものおじしなさすぎでしょ！”っていうくらいしっかりしているのです。
自分がスペシャルな存在ということをちゃんと理解している(現代の記憶あり)からか、自分流を貫くところがカッコいいです。
皇帝にやすやす跪かないのも、敵対するような立場の相手にもひょうひょうとして対するのも好ましいこと、この上ありません。
また、友情や愛する人に誠実であろうとするところにも惹かれます。
俳優チャン・ルオユンの人柄も反映していそうですよね。
なんせイノッチそっくりですから。
どんでん返しのストーリー展開
中国の権威あるドラマ賞「白玉蘭奨（2020）」では『長安二十四時』などの強敵を押さえて最優秀脚色賞を受賞しました。
出てくる人物一人ひとりがくせもので、チョイ役だと思ってた人が重要人物だったり、この時すれ違った人物がここに来てつながったのか！となります。
長い話数のドラマだと、中だるみするパターンよくありますよね？
同じ策略が繰り返されたりとか、サブキャストの話が膨らみすぎたりとか。
中だるみないです！
続きが気になってイッキ見したいドラマです。
転生したストーリーなので、ファンタジーが入るのは最初からオッケーにしといてくださいね！
それを嘘っぽくさせない演技派俳優が揃っているのです。
そして次がこちら。
イケオジパラダイス
范閑が都の父のところに来て、范閑父なかなかの人物！と思っていたら、ほんの序の口でした。
鑑査院に登場する院長から副院長ほか、林父など大勢のイケおじ俳優が、重厚な世界感を味あわせてくれます。
皇帝の前で繰り広げられる、まさにお芝居は見ものです。
自分の導きたい結論へと勅命を下してもらうため、検事と弁護士の法廷劇のように見せ場をつくる百戦錬磨のイケおじたちに完敗です！
ユーモアあふれるサブキャラたち
このドラマの特徴なのが、秀悦なコメディセンス。
宮廷劇はとかく陰謀とか裏切りとか暗い展開も多いですが、『慶余年』は散りばめられた笑いのセンスで緩急がきいています。
なかでも范閑の弟范思轍（ファン・スージョー）は、出てくるだけでほっこりします。
感想
原作が『擇天記～宿命の美少年～』『将夜 戦乱の帝国』の猫膩（マオニー）の長編小説と知り、期待大でした。
猫膩さんの頭のなかはすごいですね。
ドラマはまたその2次元の世界を、美しく面白く映像化されていると思います。
皇帝の登場シーンが、よくある閣議の場ではなくて、いつもお部屋着で登場なのも魅力的ですよ。
制作サイドでは、全3シーズンに分けてドラマ化し、総話数は150話から165話にも及ぶと発表しています。
シーズン２(第２季)の制作も、もうすぐ始まるということも聞きました。
2022年、年末はじまったもよう・・。
3シーズンの総製作期間は5年にも及び、総製作費は10億元（約165億円）にも上るとも囁かれています。
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