『慶余年２(けいよねん２)』ネタバレあらすじ９話・10話

『慶余年２（庆余年2季/続編）』の９話・１０話のネタバレ・あらすじを書いています。

范閑は、作物検査局で白昼堂々と戴(ダイ)公公から賄賂をもらいます。

范閑は汚職まみれの朝廷をどう正していくつもりなのでしょうか？

では『慶余年２（庆余年2/続編）』の９話・10話のネタバレあらすじです。

『慶余年２（庆余年2/続編）』の９話：ネタバレ・あらすじ
『慶余年２（庆余年2/続編）』の10話：ネタバレ・あらすじ
『慶余年２(けいよねん２)』ネタバレあらすじ９話・10話感想

『慶余年２（庆余年2/続編）』の９話：ネタバレ・あらすじ

引用元：庆余年2weibo

作物検査局で、公然と戴公公から賄賂をもらった范閑。

范閑は何をしようとしているのか？

監査院の一処のメンバーは、「汚職のない政治を目指すと言っていたのに賄賂を受けとった」と范閑の陰口を言いながら帰る。

二皇子もなぜ自分をあの場に呼んだのか？と疑問を持ちながら帰っていった。

その後、皇帝のもとへ、都察院から「腐敗した役人がいる」と范閑を訴える弾劾書が届いていた。

皇帝は宦官・候(ホウ)公公に、その文書を范閑のもとへ持って行かせる。

自分のもとに来た候公公に、通常の対応はどうするか聞く范閑。

それに対し、「弾劾されたのだから、自分で上奏書を書き陛下のご判断を待てば良い」と答える候公公。

「何もしないと侮辱したことになる」とも教えた。

すると范閑は「それだけでは足りないな」というと、今度は王啓年に都察院へ巻物を持って行かせた。

都察院の役人たちに巻物を渡すと逃げ帰る王啓年。

そこには、「狂犬のわめき声」との侮辱した文字が書いてあった。

それを見て都察院の役人たち全員が怒りに燃えた。

作物検査局の戴公公は、范閑と自分が都察院より弾劾されたことを知り驚きおののく。

たった一度の三千両の賄賂のために、何が起こっているのかと頭を抱える。

范閑は言冰雲と会う。

「腐敗役人を検べているが、都の外はお前の方が得意だろう」と話す。

言冰雲は話を了解する。

一方、北斎に向かう范思轍のもとには、殺客が襲いかかろうとしていた。

殺客は北斉の錦衣衛になりすます二皇子の手下だった。

范閑が監査院の一処に出勤してみると、役人たちが肉を食べていた。

范閑が来たと知ると慌てて「これは賄賂ではなく一処の金で買った」と弁明する部下たちである。

しかし奥では一人、郭主簿が肉も食べず帳簿を調べている。

范閑は、王から受け取った五十両(王啓年が戴公公から受けとり譲ったもの)を一処の収入とし、その一部で肉を買っていた。

そのことを范閑はつつく。

そして「それだけではない、今までもあらゆるところから貢物が来ていたはずだ！」という。

しかしそのいずれも口にすることもなく、己のふところにも入れなかった郭主簿。

その郭主簿に、「なぜ賄賂とわかっていたのに訴えなかったのか！」と問い詰める范閑。

「私達は官僚です。わざわざ怒りを買うことはない、そうでしょう・・」と苦しく答える郭主簿であった。

范閑は、「昔のお前はそうではなかった！上司でも訴えたではないか！」と迫る。

「過去のわたしが馬鹿だったんです。役人たるもの同調して目立たずです。」と座り込む。

内部告発により抜擢されて監査院に来た郭だった。

がその後、その正義感が他の役人から疎まれ出世の道は阻まれた。

なぜなら、官僚役人の多くが腐敗してるからだ。

賄賂を見てみぬふりしながらも、自らはその賄賂に手を付けない郭主簿。

そんな郭主簿に「みんなと一処に肉を食べればいいのになぜ食べない？それがお前の尊厳か？」と大声で詰め寄る。

「尊厳などとうになくした」と悔しさに涙ぐむ郭主簿。

郭主簿を責める范閑にも胸に迫るものがある。

「お前は俺に似ている、そしてこれからは俺がお前を支える」と范閑は力強く伝えた。

そして范閑は郭主簿に陛下への上奏書を代筆させた。

それが皇帝の下へ届く。

そこには「権力をもつ奸臣、なんの罪？」とだけ書いてあった。

上奏書の内容を知った都察院では全ての御吏が怒りに包まれた。

そしていよいよ、朝堂での裁きが開かれる。

その場に向かう范閑を待っていた皇太子は、彼を心配するが当の本人は余裕しゃくしゃくである。

けれど初登庁なので礼儀作法がわからないという范閑に、皇太子は辛其物(シンチウ)大人を教育係り役として与えた。

「行こう、開幕だ！」と颯爽と朝堂へ入る范閑。

さて、どのような展開になるのだろうか？

『慶余年２（庆余年2/続編）』の10話：ネタバレ・あらすじ

引用元：庆余年2Baidu

御吏や多くの皇族で溢れている朝堂へ入った范閑。

枢密正使の秦業(チンイエ)老将軍が席で座りながらいびきをかき寝ている。

全軍を率いる大将である。

そこに林宰相が現れ、皆が一同に拝礼するなか、秦業老将軍を起こす。

林宰相、彼こそが百官の長である。

陛下以外にこの裁きの場に座るのは、もう一人、陳院長だ。

都察院の長である左都御吏・頼名成(ライチェンミン)が范閑に声をかけた。

奸臣呼ばわりされた頼名成は怒りに満ちている。

そして銅鑼の音とともに皇帝のお出ましである。

そして皇帝は座に座ると、「范閑の上奏書を見たか？」とその場の全員に回覧して見せる。

一方、范閑を弾劾した都察院に范閑の罪状を聞く。

頼名成が前に出て、「賄賂と法の無視！！」と声高らかに答える。

次に范閑を呼ぶ皇帝、「罪状を認めるか？」と聞く。

それに対し無罪を訴える范閑。

皇帝は陳院長に「范閑はお前の配下だな」と言い「彼は腐敗した役人か？」と聞く。

それに「はい」と答える陳院長に会場がざわつく。

続けて「監査院に来て以来、全ての役人が奸臣に見える」と言い出す陳院長。

林宰相や秦業老将軍にも、同じことを聞く皇帝。

林宰相は答えず、秦業老将軍は「北斎で堂々と軍旗を掲げた范閑は、奸臣とは思えない」と答えるのだった。

賄賂を送ったとされる戴公公が呼び出され、「罪を認めるか？」と問いただされる。

「たった三千両の賄賂だ」と戴公公の近くに寄り囁くのは范閑だ。

それを聞きとがめ頼名成は、調べ上げた戴公公の作物検査局での様々な悪行を並べ立てる。

”農家からの激しい搾取により複数の私邸を持ち、資産を膨らませたこと、その悪行により能作民が娘を妓楼に売り飛ばしてでも工面するしかなかった”ことを。

その証拠を陛下に差し出そうとした頼名成を止めたのは林宰相である。

六法により裁かれるべき案件で陛下を煩わせるべきではない、と。

しかし、「范閑は将来のあなたの婿であるから、関わるべきではない」と逆に頼名成に諌められる。

汚職の証拠まで出され、追い詰められた戴公公は土下座し全ての罪を認めた。

すると今度、頼名成は范閑に向かい「お前も罪を認めるか？」と迫る。

それに対し范閑は「私は認めない、その場に二皇子もいたではないか？」と答える。

急に矛先を向けられた二皇子は驚きたじろぐ。

陛下に真偽を尋ねられると、二皇子は「確かにその場にいて授受も見た」と答えた。

「ではなぜ、私を訴えなかったのですか？」と范閑は二皇子を問い詰める。

そして二皇子に「将来有望な范閑が、たった三千両の横領を公にして将来を棒に振るはずがない。別の思惑があったに違いない。」と言わせたのだ。

そして「餌無しには魚は釣れない。これは作物検査局の不正を暴くためやったことです。」と范閑はとうとうと述べる。

そして賄賂の三千両は、すぐに陳院長に届けたことも明かされた。

なぜすぐに監査院や都察院に明かさなかったのかと憤慨する頼名成に、「文武高官、皇族も汚職にまみれている。誰も信じることはできない」と言い放つ范閑。

それに対し、「監査院が暴かずとも、この都察院は全てを恐れず汚職を暴いて見せる」と言い切る頼名成であった。

陳院長が「監査院の長としてお恥ずかしい」と車椅子を押しながら陛下の前に出る。

そして手元にある汚職事件の資料・名簿を全て都察院に引き継ぐと申し出た。

これらは皇子に関わるものでもあった。

誰しも受け取りたくない名簿を受け取った頼名成は、事件の全貌を明らかにすることを陛下に誓う。

後方の役人たちは口々に、頼名成を称える。

苦虫を噛み潰す表情の陛下は、都察院に捜査を授け、朝堂の裁きは閉廷した。

一斉に役人たちが帰るなか、范閑と林宰相が歩いている。

役人たちが煽りスムーズに行った展開に、「これは誰かの力が働いている」と口にする林宰相。

そして皇太子が二皇子を追って出てくる。

「我々は自省しないとな。役人に利用されないように。」と話す皇太子。

「太子の教えは覚えておく、片時も忘れずに。」と返す二皇子は足早に去った。

あの役人たちは皇太子が仕込んだものだと二皇子は思ったが、それは皇太子におもねる者たちの仕業であった。

まったく役人というやつは利にさとい・・・。