『風起隴西』はチェン・クンとバイ・ルーの二大人気俳優の共演で贈るミステリー時代劇です。
『三国機密』や『長安二十四時』の原作者である馬伯庸(マー・ボーヨン)の同名小説を超一流キャスト・スタッフで映像化しました。
三国鼎立の時代を舞台に、スパイたちの息詰まる攻防戦とその生き様を描いています。
『風起隴西』のあらすじとキャスト相関図を紹介します
登場人物をわかりやすく、その名前と役職・ネタバレなしの役割を表にまとめました。
そして時代背景とモデルについて書きました。
『風起隴西』を見る際の参考にしてくださいね。
『風起隴西』は2022年9月にWOWOWで日本初放送されました。
その他の配信先はありません。
wowow公式サイトを見る『風起隴西(ふうきろうせい)』概要


主演:チェン・クン/バイ・ユー/ニエ・ユエン/イン・ジューション/チャン・ユエン/アンジェラベイビー
原題:風起隴西 The Wind Blows From Longxi 风起陇西
話数:全22話
中国初放送:2022 年 4 月 27 日 ~(24話)
タイトルの意味:隴西は地名です。風起は、風がふくという意味で『風起洛陽』と同じようにアタマに付けています。『風起洛陽』も馬伯庸の小説です。
\風起隴西の原作本/
馬伯庸が学生時代に執筆した長編デビュー作です!
激動の三国時代、その裏で暗躍する間者の壮絶な諜報戦を描いた歴史サスペンス時代劇!
あらすじ
時代は、三国時代。
ドラマでは曹魏そうぎ・蜀漢しょくかん・東呉とうごです。
蜀漢の司聞曹(しぶんそう)というスパイ組織に所属する陳恭(ちんきょう)と荀挧(じゅんく)が主人公です。
ストーリーは、228年に起きた蜀漢の宰相・諸葛亮の曹魏への北伐の失敗から始まります。
魏軍を待ち受ける蜀軍。どのようなルートで敵軍が来るのか会議で話し合われます。
曹魏に潜入させた間諜(スパイ)・白帝の情報により、蜀軍は瓦亭道(かていどう)で来る、とわかり、その地で敵軍を待ち受けます。
しかし魏軍は番須道(ばんすどう)を通り、馬謖(ばしょく)将軍が守っていた蜀軍の要塞地・街亭(がいてい)が奪われてしまったのです。
白帝が送った情報が、嘘だったのです。
“北伐の失敗は裏切った白帝・陳恭(ちんきょう)の仕業だ!”となり司聞曹の馮膺(ふうよう)は荀詡(じゅんく)を送り込み、その真相を探らせ陳恭を殺すように命じます。
しかし陳恭の親友である荀詡は彼が裏切ったとは思えません。
陳恭の潔白を信じた荀詡は、ともに司聞曹に潜んでいると思われる曹魏のスパイ・燭龍(しょくりゅう)の正体を暴こうと力をあわせていきます。
wowow公式サイトを見る相関図

物語の中心は、蜀漢の司聞曹(しぶんそう)と曹魏の間軍司(かんぐんし)による諜報機関の暗躍の戦いです。
蜀漢皇帝は劉禅(りゅうぜん)、宰相は諸葛亮(しょかつりょう)。
諸葛亮は先帝の劉備に願われ宰相となり、数々の功績を残しました。
諸葛亮の側近、楊儀(ようぎ)宰相府長吏が創設したのが、司聞曹というスパイ組織です。
ところが今、その司聞曹の中枢に敵国曹魏のスパイ・燭龍が入り込み、情報が盗まれているのでした。
蜀漢の司聞曹(しぶんそう)
登場人物名 | 役職 | 役割 |
李厳りげん | 輔漢ほかん将軍 | 司聞曹の新統括・諸葛亮のライバル |
馮膺ふうよう | 曹掾そうえん | 陳恭の上司 |
陳恭ちんきょう | 曹魏で主簿 | 兵糧の管理(白帝として曹魏に潜入) |
荀詡じゅんく | 靖安司の副司尉 | 陳恭が裏切ったか調べるため潜入 |
谷正こくてい | 白帝の連絡係 | |
高堂秉こうどうへい | 軍謀司の司尉 | 荀詡と親しい |
陰しゅう | 司聞司の司尉 | |
弧忠こちゅう | 将軍 | 李厳の側近 |
李邈りばく | 弧忠の手下 楊儀を憎む |
司聞曹は4つの部署に分かれています。
司聞司・・・情報収集を担う部署
軍謀司・・・情報分析を担う部署
靖安司・・・他国のスパイに対処する部署
主記室・・・事務を担う部署
一方、間軍司は曹魏側です。
間軍司の司馬・糜冲(びちゅう)は”陳恭が白帝ではないか?”と疑い証拠を探します。
曹魏の間軍司(かんぐんし)
名前 | 役職 |
糜冲びちゅう | 司馬 |
燭龍しょくりゅう | 司聞曹にひそむスパイ |
その曹魏のスパイ組織として暗躍するのが五仙道という組織です。
張魯(ちょうろ)の残党。
混沌こんとん・窮奇きゅうき・檮杌とうごつ・饕餮とうてつ・燭龍しょくりゅうを上仙と崇め、五仙道と名付けました。
国境の米倉(べいそう)山に本部を創設。
優れた武器を生成する技術を持った五仙道は、蜀漢の脅威となっていました。
史実では五斗米ごとべい道は独立した一大宗教王国でしたが、曹操の軍門に下ったのでした。
五仙道
名前 | 役職 | 役割 |
黄預こうよ | 大祭主 | 五仙道の頭領 |
聖女 | 大祭主の妻 | 蜀漢のスパイ |
秦しん | 長老 | 大祭主の側近 |
関かん | 長老 | 大祭主の側近 |
メインキャスト
メインキャストから紹介します。
陳恭(ちんきょう)役チェン・クン(陳坤)

字 思之(しし)
字(あざ)はその昔、中国で成人男子が実名以外につけた名です。通称、呼び名。
- 曹魏の天水主簿 オモテ向き
- 天水郡守・郭剛(かくごう)を戦で助け、信頼されて主簿(側近)となっている。
- 真の姿は司聞曹の優秀なスパイ・白帝
- 妻・テキ悦
荀詡役バイ・ユー(白宇)

字 孝和(こうわ)
- 陳恭とは義兄弟
- 諸葛氏に代々仕える密偵の家系に生まれる
- 陳恭の妻テキ悦とはいとこ
- 真っ直ぐな性格
サブキャスト
演技派のサブキャストが揃っています。
ネタバレなしの紹介です。
馮膺役ニエ・ユエン(聶遠)

- 司聞曹の曹掾(そうえん)
- 白帝の上司
- 燭龍により司聞曹の機密が漏れ、責任を問われる
李厳役イン・ジューション(尹鋳勝)

- 北伐を進める諸葛亮と敵対している
- 新たな司聞曹の総括として粛清を行う
孫令役チャン・ユエン

- 馮膺の義弟
- 主記室
糜冲役ローレンス・ワン(王驍)

- 間軍司の司馬
- 天水郡守・郭剛の側近
- 陳恭をスパイとして疑う
柳瑩役アンジェラベイビー(楊穎)

- 山賊に襲われていたところを荀詡に救われた楽師
テキ悦役スン・イー(孫怡)

- 陳恭の妻
- 聖女として五仙道に潜入している
- 代々、スパイの家系
諸葛亮役リー・グアンジエ (李光潔)

字 孔明
- 宰相
- 漢王朝の復活を目指し、北伐を進めるも失敗し右大臣へ降格
楊儀役ユー・ハオミン (俞灏明)
- 諸葛亮の側近
- 司聞曹を創設、管轄していた
高堂秉役ヤンイー

- 軍謀司の司尉
- 司聞曹の古参メンバー
時代背景を解説

時代背景は三国時代です。
後漢滅亡後の中国で、220~280年、華北の魏・江南の呉・四川の蜀の三国が分立した時代です。
曹魏・蜀漢・孫呉とも表現します。
蜀漢の諸葛孔明が曹魏を討つため、北伐を開始したのは史実です。
有名な「泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる)」ということわざがあります。
この諺の由来は、重用していた臣下の馬謖が命に従わず魏に大敗したために、泣いて斬罪に処したという蜀志・諸葛亮伝のお話です。
規律を守るためには、たとえ愛する者であっても処分するという意味です。
まさしくこの諺が生まれた北伐の失敗から、ストーリーは始まります。
諸葛亮は実在の人物ですが、主人公の陳恭や荀詡はフィクションです。
しかし五仙道は、五斗米道をモデルとしていますし、司聞曹のような組織もきっとあったことでしょう。
また蜀のなかで、諸葛亮に敵対する李厳の勢力争いがあったことも史実です。
曹魏と蜀漢の戦いも史実なので、このような命をかけたスパイ作戦が実際もあったのではないでしょうか。
感想

中国での口コミもよく、人気のチェン・クンとバイ・ルーの共演とあり期待して見始めました。
まだ最終回まで放送されていないので途中までの感想です。
敵の中枢に入り込んだスパイもので、敵からもまた味方からも疑われる展開でハラハラドキドキしながら見ました。
苦悩に満ちたチェン・クンは、また一段とセクシーです。

引用元:wowow公式サイト
拷問のシーンとかはちょっと目を細めながら見ましたが、展開が面白くて次どうなるのか楽しみです。
画面が暗いシーンが多いのと、出てくる男性陣が同じ髪型、服装、髭面で最初見分けられないように感じます。
しかし、一人ひとりわかってくるとその演技力の素晴らしさで各キャストの特徴が浮かび上がります。
脚本、俳優陣ともに最高です!
サスペンスストーリーなのでネタバレなしで書きました。
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