『上陽賦』のネタバレあらすじ7・8話を書いています。
閲兵式の日、豫章王は彼を殺そうとする賀蘭箴(がらんしん)たちの策略を破り、誘拐された王儇を救います。
豫章王の軍営のある寧朔でしばらく暮らすとこになる王儇ですが、その地の暮らしは王宮のそれとはずいぶん異なるものでした。
『上陽賦」相関図
引用元:WOWOW公式Twitter
皇帝の手先となり、豫章王や王儇を殺すために動いてきた賀蘭箴。
王儇に玉秀(ぎょぅしゅう)という新たな侍女がつく。
7話あらすじ【いのちがけの救出】
閲兵式の日に救出されることを信じて待つことにした王儇。
王儇に心惹かれる賀蘭箴(がらんしん)は、自分の生い立ちを語り始める。
現在の忽蘭(くらん)王が王子だったその昔、六盤(ろくばん)の王女だった母を無理やり奪い、生まれた息子が賀蘭箴だった。その後捨てられたような境遇だったが、跡取りがいなくなったことで、賀蘭箴は忽蘭王のもとに連れてこられた。
賀蘭箴は、忽蘭王に対しても憎しみがあるが、もっと憎いのは豫章王だった。
忽蘭と大成の戦で、あいだに挟まった六盤の地は荒廃し、そのなかで母や妹も亡くなったからだった。
閲兵式の日、豫章王を討ち取るべく差し向けられた徐授だったが、それをすでに察知していた豫章王に逆に殺された。
それを陰から見ていた賀蘭箴は、手下の小葉を王儇の身代わりにして、再び豫章王の命を狙うも失敗する。
しかし、王儇の腰に爆弾を巻いた賀蘭箴は、彼女を盾に逃げる。
そして一人で来い、と豫章王を呼び出す。
一本橋の上に対峙する豫章王と賀蘭箴、そして王儇。
賀蘭箴は王儇を道連れに谷底に飛ぶが、間一髪のところで豫章王が王儇を救うーー。
寧朔の寝所で目を覚ました王儇は、肩を痛めていた。
傷薬を塗る豫章王に対し、命を救われたものの今までのいきさつから素直に対せない王儇だった。
朝廷にも”王儇無事”の知らせが届き、皇帝は悔しがり母長公主は、涙を流して喜んだ。
そして王儇の寧朔での暮らしが始まるーー。
8話あらすじ【向かい合う気持ち】
豫章王が軍営を構え暮らす寧朔。
そこには、王宮で育った王儇の知らない世界があった。
侍女として与えられた玉秀(ぎょくしゅう)によれば、水も貴重で沐浴もそうそうできないのだった。
豫章王の侍女は杏児(あんじ)と意児(いじ)という娘で、”自分たちは別格”とばかりに特権意識を持っていた。
しかし生意気な二人を、バッサリとやり込める王儇。
杏児たちは、突然現れた王儇に従うのが嫌で、軍営の内部を取り仕切っている叔母・盧(ろ)夫人に助けを求める。
すると盧夫人は、王儇にも今までの寧朔のやり方を踏襲させ、自分の身うちである杏児たちを豫章王の側室にさせようと画策するのだった。
けれど豫章王の”全て豫章王妃の言う通りに”という言葉で打ち砕かれた。
豫章王は、吊り橋から落下し重傷だった賀蘭箴を、助け出し忽蘭へ送って行ったと話す。
これで忽蘭では王位争いが起こり、しばらく大成に戦さを仕掛けてこないだろう、と言うのだった。
そして王儇は、六盤を血に染めたのも豫章王の軍ではなく、忽蘭内部の権力争いに利用されたのだ、と知らされた。
豫章王が凄腕の戦略家であることを認識した王儇は、彼が朝廷での力を得るために自分を娶ったのだろう、と言った。
しかし真実は、王儇の父・王藺が豫章王を抱き込むため彼女を嫁がせることを決めたのだ、と知る。
一方、皇都では異変が起きていた。
皇帝の弟・謇寧(けんねい)王が、見舞いを口実に15万の兵を率いて皇都に向かっていたのだ。
謇寧王に対抗するため、王藺も豫章王の軍を動かそうとしていた。
そしてまた寧朔。
父に売られたような身の上を悲しく思い、酒を飲み子澹のことを思い出す王儇。
酔いつぶれた王儇を抱いて寝所まで運ぶ豫章王。
上着を脱がせて休ませようとする豫章王に、激しく抵抗する王儇との距離は縮まらないのだった。
翌日、王儇に”連れて行きたい所がある”と言って連れ出す豫章王。
王儇に好きな馬を選ばせ、遠乗りに出かけるのだった。
寧朔の草原を走り、壮大な草原の美しさを目の前にする王儇の顔は輝いている。
夜には村で、遊牧民たちと食べたり踊ったりして時を過ごした。
大自然のなか、火の回りに集まる人々のおおらかさに心打たれる王儇。
初めて豫章王と楽しいひとときを過ごした王儇だったが、帰途突然に黒衣の刺客たちに命を狙われるのだったーー。
『上陽賦』7話・8話の感想
閲兵式でのかっこいいパフォーマンスを披露していたかと思えば、すぐに徐授ら刺客は豫章王により爆弾で殺されましたね。
ぬかりないですわ、豫章王。
一本橋での対峙でもひるむことなく、王儇を救いに行く姿にはしびれました!
この王儇拉致事件の背景をまとめておくと・・。
皇帝と謝氏が、豫章王に恨みを持つ賀蘭箴を利用して起こしたわけです。
王氏と結びついた豫章王や王儇までも亡き者にしようとしたのですね、皇帝は。
そして今まで第2皇子があやしい動きをしていると思っていましたが、ここに来て皇帝の弟・謇寧王の息子だという新たな事実が出てきました。
皇帝と王氏だけの戦いと思いきや、三つ巴ですかね。
そんなきなくさい朝廷の話とは、程遠い草原での豫章王と王儇です。
馬に乗ってただ広い草原を走っていく豫章王と王儇の姿は、開放されて生き生きとしていました
初めて二人がちゃんと向き合って、一緒に過ごした時間でしたね。
王儇の心のなかのわだかまりも少し溶けて、これから歩み寄れそうな二人です。
ハッピーな気持ちで朝を迎えたのに、もう危機が来ました!
さぁ、次回はどうなるのでしょう、楽しみです♪
前話のあらすじはこちら。
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